バンザイ バヌアツ バラエティ

自然いっぱいのバヌアツでのボランティア活動の様子を紹介します。

聴覚障害児のフィジー留学

新聞のウェブサイトに訪問している子どもの記事が載っていました。
留学の話は半年ほど前から聞いていましたが、ビザがなかなかとれなかったようです。
特別支援の先生から手話を教えてほしいと言われていた生徒です。
記事をおおまかに紹介します。
「彼は学校の障害者プログラムに参加した最初の子どもで、現在5年生の聴覚障害児。
ポートビラ在住のスポンサーが学費を支援しています。
7月3日にポートビラを出発しました。
フィジーのろう学校は、大洋州では聴覚障害者のための唯一のキリスト教系の学校で、現在他の大洋州諸国にこのサービスを拡大することを目標にしています。
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彼(写真中央)はニュージーランドの篤志家による援助を受けて、クリスマス休暇を家族で過ごすために11月に帰国します。
同行するのは学校の特別支援教員(向かって右)。
彼女は男子生徒と一緒にろう学校へ行き、手話を学び、帰国してから同僚にスキルを伝達する使命も担っています。
オーストラリア人の校長(向かって左)のコメント。
「これは、元福音学院ろう学校の管理者がバヌアツを訪問したことがきっかけで実現した素晴らしい機会です。理解ある篤志家に感謝しています。篤志家のおかげでステップを前に向けて進めることができました。学校には他にも聴覚障害児が在籍しており、彼らのニーズを満たすことができることがもっと知られるようになればより確かなものになるでしょう。」
以下は記事にない話。
生徒の母は少し前に第2子を出産したこともあり、同行しません。
私が訪問するようになってからの記憶でも生徒の出席率は低く、週に半分ぐらいでした。
補聴器は家と学校にありますが、調節がうまくいってなくて装着するのを嫌がるとのこと。
フィジー行きが決まってからも生徒が通学することはあまりなく、もう少し親が教育に理解があればもっと学ぶ機会を増やせることができたことでしょう。
そんな母親が学校で働かせてほしいと校長に要望していますが、これまでの教育への消極的な姿勢に特別支援担当者は、困惑しているようです。
なにはともあれ、絵を描くことが得意なこの生徒がフィジーで多くのことを学び、大きく成長してくれますように。