バンザイ バヌアツ バラエティ

自然いっぱいのバヌアツでのボランティア活動の様子を紹介します。

最近の新聞記事より

2月13日の記事
私が訪問している学校の14歳の生徒。

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事故のため下半身不随となり長期入院のあと自宅に戻った生徒に、訪問教育をしてほしいとのことで、昨年10月から学校のインクルーシブ教育の担当者が算数と一般教科を教え、私は下半身の血流促進マッサージや下肢の運動を担当しています。
教育省の応援もあり、彼女の通学のために学校と評議会が学校敷地内の通路を改良し、スロープを設け、2月の新学期から登校できるようになりました。

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彼女の母親の「いったんは諦めていた教育の機会が得られたことの喜び」の声や本人の「学校への感謝の気持ちと学校でインクルーシブ教育の提唱がされていることへの感謝の気持ち」も載っていました。
新聞で紹介されたことが一つのきっかけとなって、障害があるために通学のチャンスを奪われてる子どもたちへの次の支援へと広がっていけばいいなあと思います。


2月25日の記事
2月21日にタンナ島で、2015年のサイクロンパムによって被害を受けた学校の再建プロジェクトの記念式典が行われました。

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このプロジェクトは、約5億1500万バツが日本より資金提供され、アジア開発銀行によって管理されています。
この事業に関わった政府、教育省、日本大使館、JICA、建設に当たった中国土木建設公団、設計プロジェクトチームなどが参加しました。

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災害時にコミュニティの避難所にも使える寮も建設されたそうです。
タンナ島には有名なヤスール火山もあり、自然災害のリスクが大きい島の人々にとっても心強い施設となるようです。
プロジェクトの対象となった4校には、非常用電源バックアップや通信システム、雨水貯蔵タンクなどが備えられています。
建設を請け負った中国建設公団には地元のバヌアツ人が120名雇用され、大工仕事、塗装、コンクリート施工などのスキルを磨く機会を得たとも伝えられていました。
日本の資金援助がバヌアツの人々のために息長く有意義に役立ちますように。