緒方貞子氏死去を悼んで

国連難民高等弁務官事務所の高等弁務官を務め、その後JICA理事長に就任された緒方貞子さんが死去したニュースをご存知の方も多いと思います。
多くの女性に夢と希望を与えるきっかけをも示してくれた偉大な女性です。
緒方さんの意志を受け継いで世界中で活躍している若い人たちへ熱いエールを送ります。

そんな彼女を想起させる人がこの人。
同じく新聞のウェブ記事から写真とともに紹介します。
オーストラリアの外務大臣兼女性大臣であるマリス・ペイン上院議員がサント島を訪問しました。
同じ日にたまたまサント島でインクルーシブ教育に関するプレゼンをする機会に恵まれ、私もサント島に行きました。
2便のうち予約していた早朝便がキャンセルとなったのもこの関係からでしょうか？
昼にサント島の空港に着くとたくさんの警官が立っていて、その時は理由が分かりませんでした。
そのころ大臣は、ある隊員が活動している小学校を訪問していたようです。

隊員によると、晴天の下、最初の男性のスピーチで誰かが彼に傘をさしかけたのを見て、傘をさしかけてもらうにあらずと思ったのか、彼女はテントの下でスピーチしたいと移動し、テントに入れず暑い中をじっと我慢している人の気持ちがよく分かるのでスピーチは短めにするとまず話したそうです。
話を聞く側にも立って心配りができるすごい人だと感激したとのこと。
大臣とは言え、なかなかできることではありません。
子どもたちへのスピーチもすごくよかったそうです。
この小学校には、火山噴火のためアンバエ島とアンブリム島から避難してきた子どもたちのために豪州支援で新しい教室が建てられ、そのお披露目もありました。

教室はすでに使われており、普段の様子を見てもらえるよう室内を整えたり、板書したりするのを隊員も手伝ったそうです。
この日は、新しく改築されたルーガンビルのマーケットのオープンセレモニーと警察の新車両のカギを渡すイベントも大臣を迎えて開催されたそうです。
マーケットで活躍しているのはほとんどが女性で、ここでも大臣は働くママたちを激励されたようです。

私も移動する車内から見ましたが、賓客を迎えるためにテントが建てられ、人々はそろいの服を新調して町をあげてお祝いムードでした。
日本でも女性活躍社会がもっと推進されますように。