バンザイ バヌアツ バラエティ

自然いっぱいのバヌアツでのボランティア活動の様子を紹介します。

国家試験

訪問している学校で難読症と言われている8年生(中2)の試験が行われました。
難読症(Dyslecsia)は識字障害としても知られており、スピーチ音を識別し、それらを文字や単語にリンクさせることに問題があるために読むのが困難な学習障害です。(新聞記事のウェブサイトより)
この学校は校長先生がインクルーシブ教育に熱心で、今年度からインクルーシブ教育担当教員が1名配属されました。
バヌアツでは、5年生と8年生に対し国家試験が実施され、及第点が取れない生徒は留年するか退学するかでした。
国立試験課という部署が試験問題を作成しています。

試験は英語か仏語で作成されます。

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2020年から国家試験は実施しないと教育大臣は明言していますが、今年は最後の年となるのでしょうか。
難読症の生徒のために、校長が国立試験課や文部省に掛け合って、試験は特別支援担当教員が問題を代読し、生徒から口頭で得た答えを文字にして書写させるという方法で行われました。

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この試験会場に私も同席させてもらいました。2名の生徒が取り組んでいました。

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新聞記事によると彼らの試験結果は予想以上に良かったそうです。
学校に隣接する豪州の支援施設が借りられたのも幸いでした。静かな環境で集中して取り組めたからです。

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この取り組みは初めてだそうで、学びたいという意欲のある学生をどのように支援していくか考えさせる一手段ともいえるでしょう。