バンザイ バヌアツ バラエティ

自然いっぱいのバヌアツでのボランティア活動の様子を紹介します。

インクルーシブ教育推進に向けた一歩

毎日の学校訪問はそれなりに楽しいのですが、教育省が進めているインクルーシブ教育推進への対策がなかなか見えてきません。
カウンターパートに状況を聞くと予算がごくわずかで、ワークショップを開きたいが実現できていないとのこと。
もしワークショップを1日ががりで開くとなれば、移動する飛行機やバス代、昼食代、ティータイム、紙やペンなどの資料代など必要となるためらしいのです。
日本人から見れば食べ物は本来本人負担だと思うのですが、文化の違いでしょう。
それでも、ようやく5月にインクルーシブ教育の関係者によるネットワークが立ち上げられたとのこと。
連絡や情報交換はフェイスブックです。このことを知ったのは1週間ほど前。
2回目の集まりが障害幼児の通園施設で行われました。ここは、豪州の支援によるNGO(非政府組織)。
4月から若い隊員が派遣されています。
木曜日の午後3時開催予定と聞いており、早めに行って準備していましたが、始まったのは3時半過ぎ。
当日集まったのは40名あまりの学校の先生と教育省関係者。
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ワークショップを開きたいと言っていた私にプレゼンをしてほしいとのことで、バヌアツの政策としてのインクルーシブ教育や歴史、障害児の捉え方など基本的なインクルーシブ教育について紹介しました。
以前初等教育の算数科教師研究会で同じ内容のプレゼンをさせてもらい、そのコピーを送ったところ、同じ内容で学習障害児を中心に紹介してほしいと言われました。
最初の短時間とのことでしたが、レジメにはしっかりと本題に入っていて「えっ?聞いてないよ。」
各学校の状況報告のあと、プレゼンをしました。
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政策としてのインクルーシブ教育の理念を知らないという先生もいました。
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冊子を紹介する教育省の関係者。
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熱心に耳を傾ける参加者。
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できるところからまず一歩。
とても良い経験となりました。