バンザイ バヌアツ バラエティ

自然いっぱいのバヌアツでのボランティア活動の様子を紹介します。

インクルーシブ教育の実態調査

私が住んでいるエファテ島には何校かのインクルーシブ教育モデル校があります。先日、これらの学校の全教員を対象にした調査が行われました。
もれなくデータを集めるため、毎日各学校を訪ねて記入方法を説明し、アンケートを回収するという方法で実施されました。
担当者は2名。うち1名は私のカウンターパートでいずれも午後からだったので、同行するよう誘われ、あまり事情が分からないまま参加しました。
学校に行っても座っているだけで何もできず申し訳なかったですが、枯れ木も山の賑わいというところでしょうか。
資料は英語、仏語、ビスラマ語の3種類。説明はビスラマ語で行われていました。
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内容は受け持っているクラスの児童生徒の実態(車いすの子供や視覚、聴覚に問題のある子供や行動や意欲に問題のある子どもがいるかどうか)および指導に当たって何らかの支援が必要かどうかというもの。
アンケートはバヌアツ教育調査情報公開制度(Vanuatu Education Monitoring and Information System)のもと実施したそうです。それによって今後どのように政策の中に生かしていくかという目安にするのではないでしょうか。
1校目は私が毎週定期的に通うことになったフレッシュウォータースクール。
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ここには専任の支援学級と先生がいます。第1週目は私は支援学級に行って先生と話をしたり、子供と遊んだりしました。
敷地内には犬が寝そべり、鶏がうろつき、あちこちに子供の捨てたゴミが落ちていてのどかそのものです。
高学年になると英語か仏語のクラスに分かれ、教員数も30名以上いる学校で、職員室にはたくさんのパソコンが備品として設置されていました。
壁にはたくさんのトロフィーや賞状が並べられていて、過去に数々の実績を上げている学校のようです。
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2校目は島の北部にある英語を選択している小さな学校。
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全校生徒数100名ぐらいで先生は数名。低、中、高学年別にクラスがありました。
校舎の前には何故かバスが。
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唯一男性である校長先生はバスの運転手も兼ねて子供や先生の送迎をしているのかもしれません。
学校の地域には3つの村があり、遠方の児童は学校まで10㎞ぐらい離れているそうです。併設された幼稚園へは保護者が送迎しているとのことでした。
聞き取り調査の後はたくさんのフルーツのおもてなしがありました。
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3校目も北部にあるフランス語の小さな学校。
幹線道路から離れること数キロ。未舗装の悪路を下っていくとぽっかりと集落が出てきました。おとぎの国の中にあるようなかわいい学校でした。
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先生の数は同じく数名。校長先生は同じ敷地内に住んでいる女性で、4,5歳ぐらいの男の子がお母さんである校長先生の膝にまとわりついてはなれようとしません。
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私が参加したのはこの3校。
バヌアツが進めているインクルーシブ教育の実態を知るのはまだまだ先だと思いますが、教育省がどのようにして進めていこうとしているのか、その一部に触れることができたように思いました。